1. >
  2. >
  3. 水中運動の効果
プール

水中運動の効果

有酸素運動の中でも効果が高い

有酸素運動を行なうことは美容や健康維持に効果が期待できますが、特に運動効果があるとされているのが水中運動です。

水中運動の効果がどれほど高いのかを知る目安になるのが、厚生労働省から発表されているメッツという運動強度を示す数値です。
この数値が高いほど効果的であることを示しており、何もしていない安静状態の時を1メッツにした場合はウォーキングが4メッツで水泳の場合は8メッツになります。
これはゆっくりクロールで泳いだ時のもので、平泳ぎになると10メッツ、早いクロールになると11メッツになります。
他の有酸素運動と比較しても水泳の運動効果が高いことがよくわかります。

参考:http://www.skincare-univ.com/article/011736/

運動効果が高い理由

水中運動を行なうと運動効果が高いと言われているのは浮力が大きく関係しています。
水の中に入った時の体重は浮力の働きによって陸上にいる時の10分の1程度になるため、体にかかる負担が大幅に軽減されます。
体重が重たい人の場合はどうしても足腰に負担がかかってしまうため歩きにくいなどの弊害があってウォーキングやジョギングは難しいと感じられますが、水の中に入ると負荷がかなり減るため、無理なく体を動かせるメリットがあります。

水の中で運動をしていると、陸上と同じ動きでも水の中では動かしにくいと感じるものです。
これは空気と比較すると約800倍もの密度が存在しているためで、陸上にいる時よりも大きなエネルギーを必要とします。
体にかかる負担が少ないのに、たくさんのエネルギーを使って運動できるため、短い時間だけでも効率良く体を動かせるというメリットもあります。

もう一つ注目したいのが、水の中は人間の体温よりも低くなっているため、水の中に入っているだけでも体温の低下を防ぐために血管を収縮させたり心臓を活発に動かすなどのメリットがあります。
これで代謝機能が高まってエネルギーをどんどん消費させるというメリットがあります。
だからといって長時間水の中で過ごしていると体の芯まで冷えてしまう恐れがあるため、適度に休憩を挟みながらお風呂に入ったり暖かいシャワーを浴びるなどの工夫で体温を調整することが大切です。

正しい運動法を守りましょう

水中運動を実施する場合には個々のレベルに合った運動法を実践してください。
泳ぐのが苦手という方は無理をして泳がないようにして水の中を歩くだけでも良いですし、アクアビクスという水の中でエアロビクスを行なうような運動を実践するのもおすすめです。
泳ぎが得意な方は目標に合わせて泳ぐ練習を行なうようにして、泳ぐ時間などを決めておくと良いです。
体に負担をかけないように気をつけて気持ち良く水の中で運動を行なうように心がけてください。